日本人が英語ができない理由

学校教育だけでは不足している学習時間

学校教育だけでは不足している
学習時間

一般的に語学習得に要する時間は3000時間と言われていますが、学校だけでは1000時間以上不足しており文法や読解中心の授業にならざる負えなくて、会話やリスニングは、演習不足になります。
英語を第2言語としている国々では幼少の頃からコミュニケーションを中心とした教育が行われているようで、十分な演習時間が確保されています。
新潟県湯沢町に米BYU大学に留学生を送り込んでいる「みくに学園」があります。
ここの生徒は最低3カ月英語しか使えない状況で共同生活し、BYU大学の数学や歴史の授業をネイティブの先生から英語で受けます。英語で質問され英語で答え、その都度発音なども直されます。
このように英語漬けの生活に身を置くと、3カ月から6カ月で留学できるレベルの英語力が習得できるそうです。
英語漬けになるのが難しい日本人のおとなが英語を習得するには、効率的に学習して元々不足している勉強時間を補う必要があります。
特に発信やリスニングなどの演習に力を入れて、英語でのコミュニケーション能力を鍛える必要があります。

日本では英語ができなくても十分生きていける

日本では英語ができなくても
十分生きていける

私たちが生活している日本は、世界の中でもトップクラスの恵まれた国です。
単一民族で全てのことを日本語でできるので、日常生活では英語ができなくても一切困りません。
普通の生活しているほとんどの日本人は英語を使う機会がありません。
普通の日本人にとって英語に出会うのは学校の授業と入試だけです。
ビジネスの世界でも外資系企業や外国人を相手にするビジネスをしている一部の人を除けば、英語は必要ありません。
ほとんどの日本人は英語がなくても生きていけるので、英語を習得しようという大きなモチベーションが生まれません。

日本人は完璧主義でシャイな性格

日本人には完璧主義者が多く間違えるのを嫌がります。
へたな英語をしゃべって、馬鹿にされるのを怖がります。
恥ずかしがり屋でシャイな人が多いので、自信のない英語を使うのをためらってしまいます。
最近は翻訳アプリが普及し外国人旅行者が多い観光地などでは、コミュニケーションをとろうと頑張っている人が増えていますが、まだまだ少数派で、外国人とのかかわりを避ける人が多いようです。

日本語と英語の言語構造の大きな違い

日本語と英語の
言語構造の大きな違い

日本語と英語では、言語の構造に大きな隔たりがあります。この言語構造の相違が、日本人にとって英語習得を難しくしています。
日本語は「主語」「目的語」「動詞」の語順で構成され主語を省力することが多くありますが、英語では「主語」「動詞」「目的語」の語順で主語を明示しなければなりません。
日本語で考えて英語に直そうとしてもうまくいかないことが多く、英語を難しいと感じてしまいます。
英語を英語のまま理解する英語脳をつくる必要があります。
英語の名詞には数えられる名詞と数えられない名詞の区別があり、数えられる名詞では、単数なのか複数なのかを明示しなければならないルールがありますが、日本語では意識する必要がありません。
こういった基本的な文法の違いに馴染めないのも英語ができない原因のひとつです。
実際に一流大学の受験生の多くが冠詞をつけない裸名詞や複数のSの付け忘れなどの基本的なミスをやらかします。

英語の音声変化を分かっていない

英語の発音には「前後の単語と単語の音が繋がる。」、「発音されない音がある。」、「隣り合う音の影響を受けて音が変化することがある。」、「冠詞、助動詞、前置詞などが弱く発音される。」などの音声変化のルールがあります。
このルールを理解したうえで練習していないと、英語を聞き取れないことやスムーズに話すのが難しくなります。
この学習や練習をほとんどしていないのが、英語の習得を難しくしています。
 ■ 連結(リエゾン)
  単語と単語がつながるとき、子音が後ろの母音に引き寄せられて発音されます。
  get upは「ゲットアップ」ではなく「ゲラップ」と発音
 ■ 脱落(エリジオン)
  単語が連続して発音されるとき、ある音が脱落することがあります。want to”「ウォントゥ」ではなく「ワナ」のように発音
 ■ 同化(アシミレーション) 
  隣り合う音の影響を受けて、ある音が変化することがあります。want you「ウォント ユー」ではなく「ウォンチュー」と発音
 ■ 弱形(ウィークフォーム)
  文中で強勢のない冠詞、助動詞、前置詞などを弱く発音する。can「キャン」は通常平叙文の中では、kn「クン」母音を弱く発音

これらの音声変化のルールを知らないと、日常会話を聞き取るのは難しくなります。ルール通りに言えるようになるのが、聞き取れるようになる早道です。

英語の発音には「前後の単語と単語の音が繋がる。」、「発音されない音がある。」、「隣り合う音の影響を受けて音が変化することがある。」、「冠詞、助動詞、前置詞などが弱く発音される。」などの音声変化のルールがあります。
このルールを理解したうえで練習していないと、英語を聞き取れないことやスムーズに話すのが難しくなります。
この学習や練習をほとんどしていないのが、英語の習得を難しくしています。
■ 連結(リエゾン)
 単語と単語がつながるとき、子音が後ろの母音に引き寄せられて発音されます。
 get upは「ゲットアップ」ではなく「ゲラップ」と発音
■ 脱落(エリジオン)
 単語が連続して発音されるとき、ある音が脱落することがあります。
 want to”「ウォントゥ」ではなく「ワナ」のように発音
■ 同化(アシミレーション) 

 隣り合う音の影響を受けて、ある音が変化することがあります。
 want you「ウォント ユー」ではなく「ウォンチュー」と発音
■ 弱形(ウィークフォーム)
 文中で強勢のない冠詞、助動詞、前置詞などを弱く発音する。
 can「キャン」は通常平叙文の中では、kn「クン」母音を弱く発音

これらの音声変化のルールを知らないと、日常会話を聞き取るのは難しくなります。ルール通りに言えるようになるのが、聞き取れるようになる早道です。